エンジニアのための教育カリキュラムづくりに挑戦

エンジニア
KOSAKA(2014年入社)

Interview no.2
キャリア形成career development

ジェニオの開発案件の8~9割が顧客との直接取引。プログラマーでありながら、顧客の担当者と直接やりとりをし、システムを使うユーザー目線に立ち、改善提案を行っている。自身の経験を元にし、ジェニオの人財育成のためのカリキュラム作成も手掛けている。

ジェニオでの出会いがキャリアを考えるきっかけに

現在、カーディーラーのお客様に向けて、車両管理のシステムや、顧客との商談に使えるツールの開発を行っており、プログラマーとしての仕事が中心ですが、顧客折衝を担当する案件もあります。さらには、ジェニオの人財教育カリキュラムを作成するなど、いろいろな仕事にチャレンジさせてもらっています。

私がジェニオに入社したのは2014年ですが、前職の会社からの派遣社員としてジェニオで勤務していたので、実際にはその1年ほど前くらいからジェニオの仕事をしていました。

実は、その時の出会いが、自分のキャリア形成に大きな影響を与えるきっかけとなりました。当時、いまも担当し続けているカーディーラーのお客様向けの案件をジェニオの社員の方と2人で進めていました。その方は自分と同い年にも関わらず、プログラミングの腕前が自分よりはるかにすぐれているのにくわえて、設計や顧客折衝までこなされていました。単純に「すごい!」と思いましたし、エンジニアとしての目標になりました。自分が所属していた会社の人よりも、むしろその方のほうが自分に対してエンジニアとしての教育を丁寧にしてくださいました。

そういった環境のもと、ジェニオの仕事をさせてもらっていたのですが、なんと派遣元の会社が倒産してしまったんです。プログラマーの需要は高かったので、再就職先の候補はたくさんありました。そのなかで、ジェニオを選んだ理由は、目標とする人がいたことと、ジェニオの社風に惹かれたからです。ジェニオには、顧客に対しても、会社の上層部に対しても、自由に提案や意見ができる風土が根づいており、いまもその風土は変わっていません。

ユーザビリティを意識した仕様への変更を提案

私は自分のアタマで考えてプログラムをつくっていきたいタイプ。「こうしたらもっとよいものになる」といったアイデアを認めてくれ、「プログラマーから積極的に顧客に提案してもよい」という社風をとても魅力に感じました。

たとえば、Web上で情報を削除する機能をシステムに付加するときに、クリックひとつで削除されてしまう仕様だったので、『本当に削除してよろしいですか?』という確認のポップアップを出す仕様を提案して採用されました。また、ユーザーが登録情報の確認画面を閲覧して、なにも情報に変更をくわえない場合、ただ閉じるだけの仕様だったのですが、それを「なにも変更されません」という表示を出してから閉じるように変更する改善提案をしました。変更忘れの防止になるからです。

このように仕様書に書かれていないけれど「あったほうがよりよいもの」「ユーザーにやさしいもの」を作りたいと思っています。「仕様書に書かれていない機能は対応しなくてもよい」というプログラマーも多いと思います。でも私は、「どうしたらもっと使いやすく、よいものがつくれるか」を自分のアタマで考えたい。ほかの企業ならば「プログラマーが仕様について意見しづらい」というムードの現場もあるかもしれませんが、ジェニオのプログラマーはお客様から絶大な信頼をよせていただいていることが多いので、提案を歓迎していただけます。

プログラマーとして仕事をしていて非常におもしろいですし、自分のアイデアをフルに活かせます。だから、入社当初は仕様書通りにしかプログラムが書けなかった人でも、しだいに応用力が身についていきますよ。

「応用力が身につく」教育カリキュラム

プログラマーに大きな裁量が与えられているということは、「仕事のできは、プログラマー個人のスキルしだい」ということでもあります。だから、ジェニオではプログラマー全員が応用力を身につけ、発揮できるようになる教育カリキュラムを用意しています。私がそのカリキュラムの制作を担当させてもらったのですが、経験の浅い方向けに課題をいくつか用意し、基礎から応用まで段階的に学んでステップアップできるようになっています。

カリキュラムの制作にあたり、気を配ったのは「課題をシンプルなものにする」という点です。一から十まですべて書くことはあえて避け、実際に手を動かして、プログラミングをするなかで「こういう機能が必要だ」とか「こうしたらもっと見やすくなる」といったことに気付けるような内容にしています。この「考えながらつくる」ことができるカリキュラムを導入してから、後輩がぐんぐんスキルを上げてくれています。

また、週に一度、コードレビュー会を行い、メンバーの育成や開発チームの活性化を図っています。コードレビューを行うことで、スキルの共有が図れ、スキル向上のスピードアップ、スキルの継承、品質の向上につながっていると思います。

今現在、技術力に自信がなかったとしても、「自分のアタマで考えて、よいものをつくる」ということにこだわりがある人であれば、きっとジェニオにぴったりとはまると思います。いわれたことをいわれた通りにやるのではなく、「どうしたらよくなるのか」を常に考えられる人、「よりよいものをつくりたい」という信念や探求心がある人と一緒に働けるとうれしいです。私も新しく入社してくれる方の成長を、最大限バックアップしていけたらと思います。